いのちと健康を守る赤十字基礎研修会は令和5年10月12日、小糸公民館で開催された。関東大震災から百年の今年、改めて災害への備えを学ぶこの講習会には44名の団員が参加。
研修1では「ひなんじょたいけん」ゲームが県支部救護福祉課・伊藤嘉春係長の指導で行われた。研修2では、「日常生活の中の赤十字」と題して県支部指導講師・高柳善江氏の講義、またDVD「心を癒やす魔法の国」を視聴した。
亀山分団 腕木利子
10月12日、小糸公民館で基礎研修会が開催されました。各グループ毎に避難所体験ゲームが始まりました。避難所となった校舎の間取図の上に受付や掲示板、仮設トイレの印を付けます。避難者が続々と到着すると、家族は体育館へ、次の親子は子どもが風邪気味なので教室へ誘導し、高齢者はトイレの近くが良いね、と案内します。
一寸難題だったのが、ケージに入ったペットを外に出すか否か、家族の希望等でした。その間にも赤十字救護班の場所やストーブ設置等、時間に追われ決めていきます。今迄避難所体験もありませんが、この先どんな災害が起こるか予想はできません。今回の研修会で避難する側と受け入れ側の大変さを知り有意義な体験ゲームでした。
和気あいあいと美味しい昼食をいただき、午後は「心を癒やす魔法の国」を視聴しました。重い病気を抱えた子どもとその家族が、旅費も宿泊費も無料で招待されるのです。ゆったり遊び、美味しい食事の提供、まさに夢の国です。個人的な財産を投じて造った人、それに協力する篤志家やボランティアの人々。日本で、そして近くならば是非駆け付けたいと熱き声が多数聞かれました。一日を通してとても良い研修会でした。

小糸分団 榎本朋子
コロナ禍で、小糸婦人会の本部役員を仰せつかっていた私は、赤十字奉仕団活動が縮小されほぼ参加することがありませんでした。今年になり何年かぶりに他の活動にも少しずつ顔を出せるようになりました。
小糸公民館で開催された基礎研修会には初めてスタッフとして参加。緊張しましたが、「ひなんじょたいけん」ゲームが非常に勉強になりとても刺激を受けました。実際、避難所へ行った経験はありませんでしたが、そこで自分自身がどのように行動すればある程度の秩序を以て生活できるのか、深く考えなくてはいけないのだと改めて考えました。
大人だけでなく、小中高生には授業の一環としてこのゲームを活用して災害時の行動について話し合う機会を作って欲しいと思います。災害時にはその余裕がないことも多いですが、皆がほんの少しでも相手を思いやる心ができると気持ちが楽になることがあると思います。
研修2のプログラムの映像は古いものでしたが、図らずも感涙しました。同じようにはできなくてもボランティアの本質はこの気持ちのあり方なんだなぁと考えさせられた映像で素晴らしかったです。参加でき本当に良い経験になりました。
