私たちのくらす君津市浜子にも誇るべき地域の宝物があります。建暦寺は、奈良時代・天平9年(1265年前)に行基菩薩によって開基され「音信山 釈迎院」と号しました。その後、鎌倉時代初期、時の執権、北条氏の執奏により朝廷(建歴年間 1211~1212年)より当時の年号を寺号とすることを勅許され「濱子山 建暦寺」として現在まで継承されている全国でも屈指の由緒ある寺院です。
仁王門の奥の阿弥陀堂をはじめ、木造観音面、千体仏、この地に稲作を伝えたといわれる貞元観音像など、千葉県や君津市指定の文化財をはじめ貴重な歴史的資源が保存され、現在に伝わっています。
また、建暦寺には、そのご主木として数百年のあいだ人々のくらしを見つめてきた「カヤ」の巨木があり、お寺の山を背景にイチョウの古木と共に地域のシンボルとしての景観を創り出しています。
君津市指定保存木(榧木)
建暦寺の銀杏
これらの歴史的資産や長い年月が育んだ自然の景観は、現代の私たちには創り出すことの出来ない貴重なものです。この「地域の宝もの」を地域全体で守り、ともに学びながら後世に伝え、歴史をつないでいくことが私たちの役割であるとの思いから、多くの皆さまのご賛同を頂き、この会を設立いたしました。